↑ポスターより何よりこれが一番好きだなー
ジョーカー、自分も見てきた。
最高だった。
やれ、タクシードライバーだのキングオブコメディだの、とのたまうただの普通の声多しだけど、全然わかってない。
あれはアレックスだ。
時計仕掛けのオレンジ、のアレックスだ。
だいたいアーサーにトラヴィスを重ねるには無理がある。
トラヴィスの着てたタンカースはただのタンカースではなく、あのワッペンの意味を知るべきだ。
対してアーサーは色こそ同じだったがただのワークジャケットだった。
意味が有るものと無いもの、なのだ。
同じ時代背景で同じ舞台、つまりニューヨークを撮れば、似るのは当たり前なだけであり、タクシードライバーへのオマージュ、などと目にすると、恥ずかしくなる。
あんたらには無理だ。
このジョーカーがバットマンのジョーカーなのかどうなのかも最早どうでもよく、「ある独りの男」、としての映画だ。
まったくの時系列無視で、ボクの感情だけで言うと、時計仕掛けのオレンジのアレックスがたまたま映画館でこのジョーカーを観て感銘を受け、後のバットマンのジョーカーになった、で丸っと納得がいく。
必要なのは恐ろしいほどに、恐ろしいほどの、美的センスなんだ。
ボクの中にある唯一孤独なほど、ぶっちぎりだった時計仕掛けのオレンジに、やっと、後を追う映画が出てきた。