しかしこうも旧い乗り物だとすんなりいかないもんでして。
ボクと一緒で、今までこのベスパに乗ってきた人たちも、あの手この手で取り敢えず直して乗ってきたんでしょう。
せめてもの救いはパーツが潤沢にあるっちゅうことですかね。
↓こーなったのが、写真のデータで去年の12月17日。
クラッチが切れなくなった。
復活に3ヶ月強掛かってしまった。。。
寒くって全然やる気が起きなかっただけでして、急にこんなに暖かくなったんで急いで勤しみました。
しかしモノコックボディ、というのも良し悪しで作業性は一概に何とも言えません。
まだ自分のベスパはキャブ取るにしろクラッチ開けるにしろ、ちょちょいのちょいですが。
エンジン軽いのは大助かりでした。
今回初なのと、あーもー面倒、ってなのとで一気にエンジン降ろしてしまいました。
どうやってもキャッスルナットが外れないので近くのベスパ屋さん(そう言えば丸さんが知り合いとか言ってた気がする)にエンジンだけ持ってって、要するにナット1個外してもらった。
後は何にもしないでくれ、ときっぱり言っちゃったんでなんだか迷惑な客になっていた空気があるが仕方ない。すんなり外れたみたいでありがとうございました。
自分のキャッスルナット外しツールは変形しましたが!
そんでこの前記事に書いたけど、クラッチ外したら3枚んとこ2枚だったでしょ。
普通カラーかなんか立てるもんだけどね。1枚減らすなら。
そんでこんなして組んで
装着
そんでエンジン載せるのが一苦労。
入んないのなんのって。
エンジン一体のシャフトのようなもの、で左右からボルトで止めてるだけなんですが、これがシャフトに刺さってるボルトの受け側(なぜか右だけ)の頭が5ミリほど出てて、これがモノコックボディのボルトを通すカラーに引っかかって全く入らん。
どうにもこうにもダメなんでグラインダーで3ミリほど落としたり。
だったんだけど、クラッチのプッシングロッド入れ忘れたり。
頭にきてこの日はここまでで止めました。
そんで今日朝から格闘。
まずクラッチレバーもタイコ挿入部が広がりすぎてこれだけでクラッチだいぶ遊んでるんで新調したんだけど、ワイヤーが入らない・・・
レバーに初めから切ってある溝が細すぎて入らんのだよ。
手やすり、です。
かなりのタイムロス。
そんでリアブレーキのワイヤーを張って、張ってブレーキレバー踏んだらスコーンと。
あーあーあ。
そういえばフロントブレーキ替えた時、古いシューが結局減ってなかったのでそれをくっ付けてみたらあーた、だめじゃんか。
生意気にもフロントとリアは共有出来んことが判明。
そんなベスパあるんかいな?
もうここはいさぎよく目黒ライニング行き決定。
キャブ付けて、タイヤを付けて、あとはいよいよワイヤーだけだ、ということで天気も良くビールのようなもの、で休憩。
?
なんでだ~!
もう一回タイヤ外し、クラッチ開けてみるも問題無いことを確認。
馴染んでないんじゃね?ってことで1速に入ったままお散歩してレバー握ったり離したりしてしばらくしたら切れてきた。
まだシフトワイヤー入れてないんでニュートラルには入んないけどOK!OK!
でシフトワイヤー適当に調整して、いざ坂の上へ。
諸事情でベスパも(ドカティもキックありません)キック無いので押し掛けです。
ベスパは軽いのでそこらで押し掛け簡単なんだけど、3ヶ月ぶりなのと一発で決めたいので坂の上に行きました。
そんでコックひねって、キャブをオーバーフローさせて。
させて。させて。。。
「ジョボジョボ・・・」
ん?なんだこの音。
ガソリンがだだ漏れだわさ。
イライラするも一旦帰宅。
コックだめじゃしょうがないかと思いきや、
これのパッキンから漏れてた。
以前交換した余りがあったのでラッキー。
付け替えても一回坂上。
なんとかエンジン掛かりました~。
嬉しかった。
ってことでリアのブレーキシュー持って目黒ライニングまで試運転。
クラッチ新調してもミッションが良くなるわけではない(当たり前)ので2速のギア抜けは致し方ありませんが、確実にクラッチ操作はし易くなりました。
ただ一つ残念なことに、異音のようなもの、が出てしまいました。
3ミリ削っただけで明らかに右に傾くほどなので、左右バランスなのか、なんなのか。
フライホイールっぽい気もしますがもう疲れたので異音のようなもの、はそのうちのんびりやります。
しかし良かった!
このベスパ、エンジンだけは本当にビンビンで当たりなんだよね。
まじで65年前の乗り物には見えんぞ。
あれ?そんなこと言ってんのおれだけか?
立川志の輔の「バールのようなもの」最高に面白いのでユーチューブで見てみてくださいー。